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日本の安全保障とマス・メディア1

https://www.daisuke-tanaka.com/安全保障論文%EF%BC%92/

序    復興・成長期の日本のマス・メディアにおける安全保障論議

  

第1章    講和条約についての論議

 

第1節    朝日新聞の提言

 

 1950年(昭和25年)5月12日の社説、「非武装国の国際規約―講和に対する態度」(注1)において、

 

「一方に非武装をもって平和緑地たらんことを希い、他方に国民の自主独立を侵害されないということが、一体どうして達成されるか。」

 

と問い、非武装を選択した日本国民を

 

「ただ連合諸国の公正と正義を信頼したからにほかならない。」、

 

に代表されるように美辞麗句がならび、憲法前文の「平和を愛する諸国民」の引用同様、非現実な、空疎な言葉が並ぶが、8000万の人口を養うために、

 

「全面同時の講和が切実に望ましい」

 

と、片面講和を批判、

 

「事の成否は、連合国がここに平和国家を創ろうとする意思と熱意にかかり、また日本国民が善意と理性を持ってこれを希望するか否かにかかる。」

 

と投げやり気味な理想主義で締めくくられる。

 

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