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現代日本の安全保障とマス・メディア12

第4章 1976年 旧・防衛計画の大綱における防衛力 海上自衛隊2

 

 

艦隊防空を担う防空ミサイル護衛艦DDGはDDG168「たちかぜ」を1番艦とするたちかぜ級3隻ミサイル護衛艦であった。

 

1973年に起工し、1976年に竣工している。

 

Mk13発射機にRIM-66スタンダード1艦対空ミサイル(SM-1、エリア・ディフェンス:艦隊防空)で護衛隊群の防空を担っている。

 

その他の装備として、Mk42 127mm砲2門、Mk141発射機にRGM-84ハープーン艦対艦ミサイルを8発、Mk112アスロック発射機にMk46魚雷搭載対潜ロケットを8発搭載、68式三連装短魚雷発射機2基と、防空以外にも対潜、対艦能力も有している。

 

1983年に起工、1986年に竣工したDDG171「はたかぜ」を1番艦とするはたかぜ級ミサイル護衛艦2隻もこのたちかぜ級ミサイル護衛艦に準じた兵装、能力となっており、さらに旗艦能力とヘリコプター離発艦能力を有していた。

 

 

DD122「はつゆき」を1番艦とするはつゆき級汎用護衛艦は、昭和53年中期業務見積もりによって計画され、1979年に起工、1982年に竣工、就役している。

 

基準排水量2950トン、満載排水量4000トン、ガス・タービン推進で、

 

兵装はOTOメララ 76mm単装砲1門、Mk112アスロック発射機にMk46魚雷搭載アスロックを8発装填、Mk141発射機にRGM-84ハープーン艦対艦ミサイルを8発装填である。個艦防空としてMk29発射機にRIM-7シー・スパロー艦対空短距離ミサイル8発と、Mk15ファランクス20mmバルカン機関砲近接防御武器システムを搭載している。

 

また、対潜哨戒ヘリコプター1機を搭載し、汎用護衛艦としてバランスのとれた艦となっている。

 

当初、上部構造物はアルミニウム合金であったが、1975年のアメリカ空母CV-67ジョン・F・ケネディと巡洋艦CG-26ベルナップの衝突事故で、アルミニウム合金の脆弱性が指摘され、さらに1982年のフォークランド紛争で、アルミニウム合金製上部構造物艦船が相次いで攻撃によって炎上、沈没したことから、はつゆき級汎用護衛艦8番艦DD130「やまゆき」からは上部構造物が鋼鉄製に変更され、ダメージ・コントロールが向上している。はつゆき級汎用護衛艦は1987年までに12隻建造された。

 

 

 

 昭和56年中期業務見積もりによって計画された汎用護衛艦DD151「あさぎり」を1番艦とするあさぎり級汎用護衛艦は1985年に起工し、1987年に竣工、1988年から就役している。基準排水量は3500トン、満載排水量4900トンであるが、DD122「はつゆき」級の発展型である。兵装も同じであるがレーダーや射撃管制装置などが向上し、能力的には大きく発展したものとなっている。このあさぎり級汎用護衛艦は1991年までに8隻建造され、これによって護衛隊群の汎用護衛艦は完備された。