· 

現代日本の安全保障とマス・メディア38

第1節 東アジア各国の戦力 アメリカ合衆国太平洋軍 1995年-2017年14

 

制空任務、戦術爆撃任務をこなすデュアル・ロール・戦闘機には、

 

対地攻撃に威力を発揮するAN/APG-70レーダー火器管制装置を装備し、2000ポンド爆弾や5000ポンド貫徹型爆弾「バンカー・バスター」を搭載できるように機体フレームを大幅に強化した

ボーイング(旧マクドネル・ダグラス)F-15Eストライク・イーグル戦闘爆撃機(初飛行1986年、実戦配備1988年、自重14379kg、推力129kN×2)が221機ある。(注20)

 

 F-15Eストライク・イーグル戦闘爆撃機もレーダーをAN/APG-70からアクティヴ電子スキャンド・アレイ・レーダーで対地モードが強化されたAN/APG-82(V)1に換装される予定である。

 

同様にデュアル・ロール戦闘機にロッキード・マーティンF-16A/B/C/Dブロック15/25/30/32/40/42/50/52ファイティング・ファルコン戦闘機(初飛行1974年、実戦配備1979年、F-16Cブロック40自重8627kg、推力129kN×1)

を約1400機配備した(合衆国空軍、空軍州兵向け2231機製造、2005年調達終了)。現在の保有数は1020機から減少中である。

 

F-16ファイティング・ファルコン戦闘機はコスト抑制と小型な機体ゆえに、当初はレーダー非搭載の昼間限定戦闘機として安価・大量配備を目指して開発されたが、小型でそれなりの性能のAN/APG-66レーダー火器管制装置の装備によって全天候型戦闘機となり、また機体の持つ潜在的能力が開花し制空、領域防空、本土防空、戦術爆撃、敵防空制圧など何でもこなす主力戦闘機として活躍することとなり、現在も輸出向けにF-16C/Dブロック50/52戦闘機、F-16C/Dブロック50/52アドヴァンスド戦闘機の生産ラインが残されている。(注21)

 

一方で、対テロ戦争、イラク戦争の影響でF-16C/Dファイティング・ファルコン戦闘機を配備する航空団が、小型で対戦車、対車両、対人攻撃と能力の限られるゼネラル・アトミックスMQ-1プレデター無人多任務(軽攻撃・偵察)機、ゼネラル・アトミクスMQ-9リーパー無人多任務(軽攻撃・偵察)機の配備に機種転換され、東アジアの正規戦に不安を残す結果となっている。