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現代日本の安全保障とマス・メディア42

第1節 東アジア各国の戦力 アメリカ合衆国太平洋軍 1995年-2017年18

 

合衆国空軍の新たな任務として無人機の運用がある。ゼネラル・アトミックスMQ-1プレデター多任務機を169機、ゼネラル・アトミックスMQ-9多任務機を77機保有し、対戦車、対車両、対人など非対称戦に使用されている。

 

 支援任務にはボーイングE-3セントリー空中警戒管制システム機が32機、ボーイングE-4国家空中作戦センター機が4機、E-8A/C統合捜索目標攻撃レーダー・システム機が18機、RC-135リベット・ジョイント情報収集機が22機、U-2偵察機が27機、RQ-4Bグローバル・ホーク無人偵察機が25機、などである。

 

 特殊作戦機にはAC-130Hガンシップ攻撃機が8機、AC-130Uガンシップ攻撃機が17機あるが、AC-130Jガンシップ攻撃機に代替される。

 

E/M-130E特殊作戦・電子戦機が2機、MC-130H特殊作戦機が20機、MC-130P特殊作戦機が27機、MC-130W特殊作戦機が12機、CV-22垂直離着陸特殊作戦機が19機、MC-12Wリバティ特殊作戦・ISR機48機がある。

 

その他、民間塗装でPZL C-145A輸送機、ドルニエC-146A輸送機、ピラタスU-28A汎用機が特殊作戦支援をおこなっている。

 
 

 

合衆国の核戦略を担うのは合衆国戦略軍(U.S.STRATCOM:United States STRATegic COMmand)で、輸送軍と同じく機能コマンドである。

 

合衆国戦略軍は陸軍、海軍、空軍、海兵隊の4軍の戦略部門を統合するものである。

 

合衆国の核戦略の基本はトライアド(三本槍)、地上発射大陸間弾道ミサイルによる攻撃、爆撃機による核爆弾投下、核弾頭搭載巡航ミサイル、核弾頭搭載短距離攻撃ミサイル攻撃、そして弾道ミサイル搭載戦略原子力潜水艦による攻撃の3つである。

 

 B-1Bランサー爆撃機は核爆弾をはじめ、空中発射巡航ミサイルAGM-86(射程距離2500km、弾頭200KT)を大量に搭載、発射可能である(B-1B爆撃機は現在、戦術任務のみ)。

 

B-52Hストラトフォートレス爆撃機は空中発射巡航ミサイルAGM-86と核爆弾による作戦がある。

 

B-2スピリット爆撃機はステルス性が高く、レーダーなどで捉えるのは困難である。

核爆弾を搭載し、爆撃する。

 

 

 地上発射弾道ミサイルには、

 

LGM-30GミニットマンⅢ大陸間弾道ミサイル(射程距離13000km、各個誘導多核弾頭3335KT×3)を450基、

 

MGM-118ピース・キーパー大陸間弾道ミサイル(射程距離9600km、各個誘導多核弾頭550KT×3)を50基配備していた。

 

MGM-118ピース・キーパーは早期に退役することになった。

 

合衆国空軍のICBMはいずれも命中精度は極めて高いとされる(半数必中界100m以内)。

 
 

 

潜水艦発射弾道ミサイルは、

 

UGM-96AトライデントC4潜水艦発射弾道ミサイル(射程距離7400km、各個誘導多核弾頭100KT×8)、

 

UGM-133AトライデントⅡD5潜水艦発射弾道ミサイル(射程距離12000km、各個誘導多核弾頭475KT×8)をオハイオ級弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(水中排水量18750トン)10隻に搭載し、全地球的にパトロールできる。

 

 

UGM-133AトライデントⅡD5弾道ミサイルは半数必中界90メートルと、潜水艦発射弾道ミサイルでありながら地上発射型大陸間弾道ミサイルと同等の命中精度という飛躍的に精度の高いものとなっており、合衆国の核戦略の信頼性を向上させるものとなっている。(注23)