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現代日本の安全保障とマス・メディア48

第4節 東アジア各国の戦力 韓国   1995年-2017年1

 
 

北朝鮮の侵攻から防衛するため、世界有数の戦力を保有する韓国は、陸上戦力を中心にした態勢から海軍力、空軍力を重視したものへと変貌を遂げつつある。

 

陸軍は3個軍、22個師団、海兵隊は2個師団で陸上戦力は60万人、さらに予備役27個師団、400万人を揃えている。

 

装備面では

 

韓国国産のK-2戦車、K-1戦車シリーズ、M48A5パットン戦車などを約2200両、

 

K-9 155mm自走砲、ゼネラル・ダイナミクスM110 203mm自走砲、ローラル・ヴォート・システムズM270多連装ロケット発射システムなどからの多数の火砲、

 

ベルAH-1J/Fヒューイ・コブラ攻撃ヘリコプターが空から敵機甲部隊、歩兵部隊を攻撃する態勢となっており、

 

その近代化された装備と、兵士の高い士気、世界有数の陸軍力で北朝鮮に対抗する。また、レンジャー部隊や陸軍特殊部隊(ブラック・ベレー)、警察特殊部隊(KNP-SWAT)など、テロ・ゲリラ・コマンド対処部隊も充実している。(注1)

 

 

 アメリカ合衆国陸軍は、第8軍第2歩兵師団「インディアン・ヘッド」第1旅団戦闘団を韓国に駐留させている。

 

装備はM1A1HAエイブラムス戦車140両、M2A3ブラッドレー歩兵戦闘車170両、M109A6パラディン155mm自走砲30両、ボーイングAH-64A/Dアパッチ攻撃ヘリコプター70機で北朝鮮の侵攻に対処する。

 

第7空軍のF-16C/Dブロック40ファイティング・ファルコン戦闘機やA-10AサンダーボルトⅡ攻撃機の近接航空支援が実施される。

 

韓国外からはワシントン州ルイス・マッコード統合基地の第7歩兵師団のもとにおかれる第2歩兵師団第2旅団戦闘団、第3旅団戦闘団が送り込まれ完全な編成を構築する。

 

第2歩兵師団第2旅団戦闘団、第3旅団戦闘団はM1126ストライカー歩兵輸送車を装備するストライカー旅団戦闘団で、緊急展開に適している。

 

さらに日本駐留の第5空軍所属の航空機も増援に向かう。

 

それでもまだ足らないときは地上にはハワイ州スコフィールド・バラックスの第25歩兵師団「トロピック・ライトニング」、などが送り込まれ、空からは第11空軍、海からは第3海兵遠征軍が派遣される。(注1)

 

 

 しかし韓国政府は合衆国軍の大幅削減を主張し、米韓関係に亀裂が入った。合衆国陸軍は南へ大きく撤退し、韓国は独力で北朝鮮と対峙することになる予定である。

 

 

 韓国海軍は現役3万3000人、徴兵1万7000人、予備役9000人で、艦艇は約200隻、15万トンである。(注2)