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現代日本の安全保障とマス・メディア49韓国海軍

第4節 東アジア各国の戦力 韓国   1995年-2017年2

 

クアンゲトデワン級駆逐艦は

満載排水量3855トン、

ディーゼル・ガスタービン推進、

兵装は

127mm単装砲1門、

Mk141発射機にRGM-84ハープーン艦対艦ミサイル8発、

Mk32 324mm3連装短魚雷発射管2基、

ゴール・キーパー30mm近接防御武器システム2基である。

1998年から2000年までに3隻が就役した。

これはKDXと名付けられた駆逐艦建造計画である。クアンゲトデワン級は、日本が同時期に導入した汎用護衛艦の「むらさめ」級よりも満載排水量がかなり小さいにもかかわらず、「むらさめ」級護衛艦よりも重装備である。そのため上部構造物が大きくなっていてバランスが悪い。(注2)

 

 チュンムゴン・イ・スンシン級駆逐艦はKDX-2計画の艦船である。

満載排水量4800トン、

ディーゼル・ガスタービン推進、

兵装はMk41発射機32セルにRIM-66スタンダードMR艦対空ミサイル、

Mk141発射機にRGM-86ハープーン艦対艦ミサイル8発、

Mk45 127mm単装砲1門、

Mk32 324mm3連装短魚雷発射管2基、

Mk49発射機2基にRIM-116回転飛翔体ミサイル近接防御艦対空ミサイル42発、

ゴール・キーパー30mm近接防御武器システム1基である。

搭載航空機はスーパー・リンクス哨戒ヘリコプター2機である。1番艦チュンムゴン・イ・スンシンが2002年5月に進水して、2003年に就役した。以後、6番艦まで建造されている。(注3)

 

 ウルサン級フリゲートは韓国初の国産水上戦闘艦で、

満載排水量2180トン、

ディーゼル・ガスタービン推進、

Mk141発射機にRGM-84ハープーン艦対艦ミサイル8発、

Mk32 324mm3連装魚雷発射管2基、

30mm連装機銃4基で、

おもに水上戦闘を想定しているとみられる。ウルサン級フリゲートは1981年から1993年までに9隻が建造された。

排水量に比較して、兵装が多いため上部構造物が大きくなっており、また上部構造物もアルミニウム合金でできておりダメージ・コントロールに問題がある。しかし、問題は残しつつも本格的水上戦闘艦を国産したことは韓国海軍にとって大きな意義があったと思われる。(注2)

 

 KDX-3、セジョン・デワン級駆逐艦は、合衆国海軍のアーレイ・バーク級イージス駆逐艦フライトⅡAをベースに韓国で生産したものである。近接防御武器システムはアーレイ・バーク級駆逐艦のMk15ファランクス20mmバルカン機関砲近接防御武器システムから、RIM-116回転飛翔体ミサイル近接防御武器ミサイルシステムに変更されている。電子戦システムは韓国国産システムを搭載している。

満載排水量10290トン、

ガス・タービン推進、

兵装はスタンダードSM2艦対空ミサイル用Mk41垂直発射システム80セル、

天竜巡航ミサイル/赤鮫対潜ロケット用垂直発射システム48セル、

海星艦対艦ミサイル8発、

RIM-116回転飛翔体ミサイル近接防御武器ミサイルシステム2基である。

 

 

 チャンボコ級潜水艦はドイツHDW社の209型潜水艦を韓国でライセンス生産したものである。

1番艦はドイツで建造され、2番艦と3番艦は韓国でノック・ダウン生産した。4番艦からは韓国で建造している。

1993年から2001年までに9隻が就役した。

ディーゼル・エレクトリック推進で、水中排水量は1285トン、水中速力22ノット、兵装は533mm魚雷発射管8門である。

短期間に大量の潜水艦を装備したため、まだ潜水艦作戦は成熟してないとみられる。チャンボコ級潜水艦は533mm魚雷発射管からUGM-84ハープーン潜対艦ミサイルを発射可能にする改良工事と、近代化計画を進めている。(注3)

 

 

 ソン・ウォンイル級潜水艦はドイツのHDW社が開発した214型がベースとなっている。ディーゼル・エレクトリックと大気独立推進で、水中排水量1860トン、兵装は533mm魚雷発射管8門である。

1番艦ソン・ウォンイルは2006年に就役している。9番艦までの建造が認められている。

 

 このほかに韓国海軍は小型艦艇を多数装備している。小型なため単能艦が多い。1000トン・クラスのコルベットが28隻、満載排水量183トンの高速戦闘艦シー・ドルフィン級を83隻、などを保有しており、沿岸警備を主な任務としている。

 

また、ロッキード・マーティンP-3C対潜哨戒機は8機のみ導入、対潜能力強化にまったくなっていない。