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現代日本の安全保障とマス・メディア56中国空軍

第5節 東アジア各国の戦力 中国   1995年-2017年6

中国の航空戦力は、人民解放軍海軍航空隊とともに、人民解放軍空軍が担っている。

 

人民解放軍空軍はスホーイSu-27戦闘機(NATOコード:フランカー)を1993年にロシアから26機を輸入したのを皮切りに、着実に輸入し続け機数を増やした。

 

さらに1996年にはSu-27戦闘機の生産ライン輸入協定を調印し、1998年末からノック・ダウン生産を始めた。

 

その後、中国国内でのライセンス生産も開始し、殲撃11 J-11戦闘機と名付けられ100機を保有している。

 

また、Su-27を無断コピー製造した殲撃11Bの生産を開始した。中国国産のアヴィオ二クスを搭載し、生産数は多い。

 

Su-30MK2戦闘機を模倣開発した殲撃16 J-16戦闘機は戦闘爆撃機で中国国産のエンジン、アヴィオ二クスを搭載している。

 

さらにスホーイSu-30MKK戦闘爆撃機、Su-30MK2戦闘爆撃機をロシアから輸入しており、購入を続ける予定である。

 

 主力は殲撃8Ⅱ J-8Ⅱ(F-8Ⅱ)戦闘機を50機、

 

殲撃8 J-8(F-8)戦闘機(初飛行1970年代半ば、自重15000kg、推力59,82kN×1)を100機以上(注26)、

 

殲撃7 J-7(F-7)戦闘機(原型MiG-21戦闘機初飛行1956年、中国国内生産初飛行1970年代前半、自重5257kg、推力59,62kN×1)を400機保有、

 

殲撃6 J-6(F-6)戦闘機を1000機保有、

 

強撃5 Q-5(A-5)攻撃機(初飛行1965年、自重6654kg、推力36,52kN×2)を750機保有している。(注27)

 

 かつて少数であった第4世代戦闘機は300機以上となり、さらに旧世代戦闘機を数千機保有しているため周辺諸国の脅威となっている。

 

ただ、殲撃6 J-6戦闘機はあまりにも古いので、デコイ(囮)や保管状態である。

 

 また、アメリカのエンジン輸出拒否によって計画が頓挫したイスラエルのラビ戦闘機を開発したイスラエル人技術者が農業技術者の名目で中国入りし、協力したことにより、殲撃10 J-10(F-10)戦闘機の開発がされた。

 

殲撃10 J-10戦闘機は、アメリカ中央情報庁(CIA)の発表によると、イスラエルに輸出されたF-16ファイティング・ファルコン戦闘機の技術が流用されている模様で、周辺諸国にとって脅威となる。(注28)

 

また、ダイバーターレス・インレットの殲撃10B J-10Bも開発され、配備され始めている。