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現代日本の安全保障とマス・メディア57中国ミサイル

第5節 東アジア各国の戦力 中国   1995年-2017年7

 
 

戦略爆撃機としてH-6を140機保有し、核戦略の一つとして重要視されている。また航空機発射巡航ミサイルCJ-10の発射母機として活用されている。

 

 

中国の核戦略の中で最も大きな比重を占めているのは地上発射の弾道ミサイルである。

 

地上発射大陸間弾道ミサイルDF-5(CSS-4)(射程距離13000km、弾頭4MT)を20基、

 

DF-3(CSS-2)中距離弾道ミサイル(射程距離2800km、弾頭3MT)、

 

DF-4(CSS-3)中距離弾道ミサイル(射程距離4750~5400km、弾頭2Mt)、

 

DF-21(CSS-5)中距離弾道ミサイル(射程距離2500km、弾頭250Kt)116基以上、

 

DF-31(射程距離7200km以上)、DF-31A(射程距離1万2000km)36基以上を保有している。

 

 

また夏 XIA級弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(水中排水量6500トン、弾道ミサイル12基搭載)1隻、ゴルフ級弾道ミサイル搭載潜水艦(水中排水量2950トン、弾道ミサイル1基搭載)1隻にJL-1(CSS-N-3)潜水艦発射弾道ミサイル(射程距離2150km、弾頭250KT)を搭載している。

 

JL-2潜水艦発射弾道ミサイルも配備中である。(注29)

 
 

 

また、核弾頭搭載可能な地対地巡航ミサイルも多く保有している。DH-10地対地巡航ミサイルは300基以上配備されていると思われる。

 
 

 

 空母保有は人民解放軍創設以来の念願だったが、その真意は隠し通してきた。

 

1980年に艦隊世界一周を成功させたことによって空母保有の実現へ走り出した。

 
 

 

2008年12月23日、中国・国防省の黄雪平報道官は「空母は国家の総合力の表れだ。中国政府は各方面の要素を総合し、関係する問題を研究、考慮する。」と述べ、遂に制式に空母保有を宣言した。

空母保有の理由として「中国領海の主権と権益を守ることは軍の神聖な職域だ。」と強調した。

 

 

「ワリャーグ」から「遼寧」となった中国空母だが、対潜哨戒能力の不足から戦力には程遠いものである。練習空母の地位からの脱却には相当の時間が必要である。現状では大きな的にすぎない。しかし、中国国産の空母建造も始まり、アジア太平洋諸国への脅威となりつつある。

 
 

 

人民解放軍第2砲兵は2016年に人民解放軍ロケット軍と改称し、近年弾道ミサイル、巡航ミサイルを急速に増備し、日本、台湾に圧力をかけている。

 
 

 

アメリカでは第2砲兵・ロケット軍のミサイル増備により、沖縄・九州を中心とした日本の自衛隊基地、在日米軍基地が先制攻撃され使用不可能になることが指摘されている。

 

 

また第2砲兵・ロケット軍主導で対艦弾道ミサイルDF-21Dを開発している。しかし実効性に疑問のある兵器である。