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現代日本の安全保障とマス・メディア79SAT

一方で、武力行使も含めた強行解決にむけた準備がすすめられる。各警察本部警備部機動隊による現状調査、警備がすすめられ、機動隊銃器対策班、特殊急襲部隊SAT(Special Assault Team)による突入準備が進められる。

突入にはSATがあたり、銃器対策部隊はその支援にあたる。

 

特殊捜査犯捜査係とSATは、レーザー測距機、指向性高感度マイク、超小型カメラ、コンクリート透過レーダー、骨伝導デジタル無線装備などを使用し、状況把握に全力を注ぐ。

 

突入の際はスタン・グレネード(特殊音響閃光弾)が使用され、犯人が無力化しているうちに処理される。

 

SATは

89式小銃、

H&K MP5(機関拳銃、サブ・マシンガン、9mm×19)、

H&K USP 9mm×19口径自動拳銃(8+1発装弾)、

レミントンM700狙撃ライフル(7,62mm×51)、

豊和工業M1500ライフル(7,62mm×51)、

H&K PSG-1狙撃ライフル(7,62mm×51)

を使用(注92)、テロリストを無力化する。

 

特殊急襲部隊SATは1977年10月に発足した。

 

1977年9月、日本航空ダグラスDC-8機が日本赤軍にハイジャックされた。政府は福田赳夫首相の腰抜けの判断でテロリストの要求に前面屈服し、超法規的措置により、囚人であるテロリストを釈放した。   

 

さらに身代金600万ドル(約10億円)まで支払い、テロリストを野に放ったことで世界から批判されたことに対する反省から生まれた。

 

諸外国からは「テロリストまで輸出する」と非難されるのは如何ともしがたかった。