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現代日本の安全保障とマス・メディア85海上保安庁1

第4節   海上の対テロ作戦  1995年-2016年

 

 

 

海上保安庁は法執行機関であるが、軍事的観点から見れば準軍事組織である。

 

 

海上保安庁は国土交通省の外局で、海上の治安維持を任務とする。定員は1万2000人である。

 

 

内局には総務部、装備技術部、警備救難部、海洋情報部、交通部がある。

 

 

第1管区海上保安本部(本部:北海道小樽市)は北海道を担当する。

 

 

第2管区海上保安本部(本部:宮城県塩竃市)は東北沿岸と東北の太平洋側沖合いを担当する。

 

 

第3管区海上保安本部(本部:神奈川県横浜市)は関東を担当する。

 

 

第4管区海上保安本部(本部:愛知県名古屋市)は中部地方太平洋側を担当する。

 

 

第5管区海上保安本部(本部:兵庫県神戸市)は近畿南部、四国太平洋側を担当する。

 

 

第6管区海上保安本部(本部:広島県広島市)は瀬戸内海を担当する。

 

 

第7管区海上保安本部(本部:福岡県北九州市)は九州北部と山口県日本海側を担当する。

 

 

第8管区海上保安本部(本部:京都府舞鶴市)は近畿・中部の日本海側、山陰を担当する。

 

 

第9管区海上保安本部(本部:新潟県新潟市)は中部地方日本海側と東北の日本海側沖合いを担当する。

 

 

第10管区海上保安本部(本部:鹿児島県鹿児島市)は九州南部を担当する。第11管区海上保安本部(本部:沖縄県那覇市)は沖縄県を担当する。

 

 

海上保安庁最大の艦船はヘリコプター2機搭載型、巡視船「しきしま」型である。平成元年度補正計画船で、平成4年4月8日に竣工した。

総トン数7175トン、鋼製、ディーゼル推進である。

兵装はエリコンKDC 35mm連装機関砲、JM61 20mm機関砲である。

搭載ヘリコプターはアエロスパシアルAS332L1ヘリコプター2機である。

フランスからのプルトニウム輸送を警護するために建造され、日本-フランス間を無補給で往復できる。日米原子力協定に基づきアメリカから対空レーダーを搭載するよう求められた。

 

 

平成22年度計画船で平成25年11月28日に竣工したヘリコプター2機搭載型、巡視船「あきつしま」は巡視船「しきしま」に準ずる艦船である。

総トン数7355トン、鋼製、ディーゼル推進である。

兵装はボフォース40 Mk3海軍砲システム40mm機関砲、JM61 20mm機関砲、FNブローニングM2 12,7mm機関銃である。

搭載ヘリコプターはエアバス・ヘリコプターズ(旧・ユーロコプター)EC225 2機である。EC225はアエロスパシアルAS332L1の発展型である。

対空レーダーは装備していない。

 

 

 ヘリコプター2機搭載型、巡視船「みずほ」型の1番船PLH-21「みずほ」は、昭和58年度計画船で、昭和61年3月19日に竣工した。

巡視船「みずほ」型は総トン数5229トン、常備排水量5317トン、鋼製、ディーゼル推進である。

兵装はエリコンKDC 35mm機関砲1基、JM61 20mm機関砲1基である。

搭載ヘリコプターはベル212ヘリコプター2機である。

昭和54年の海上における捜索および救助に関する国際条約に対応するために建造された。巡視船「みずほ」型は2隻建造された。

 

 

 3500トン型、巡視船「いず」型は、平成7年度第1次補正計画船で、平成9年9月25日に竣工した。

総トン数3768トン、排水量3683トン、鋼製、ディーゼル推進である

兵装はJM61 20mm機関砲1基である。

阪神・淡路大震災で第5管区海上保安本部が被害を受けたのを受け、指揮所機能を強化するために建造された。

 

 

 3000トン型、巡視船「みうら」型は、平成8年度計画艦で、平成10年10月28日に竣工した。

総トン数3167トン、鋼製、ディーゼル推進である。

兵装はJM61 20mm機関砲1基である。

海上保安学校の練習船兼巡視船で、被災者・非難民移送能力、医療設備などが充実し、災害に対応できる。

 
 

 

 3000トン型、巡視船「こじま」は、平成2年度計画船で、平成5年3月11日に竣工した。

総トン数3136トン、鋼製、ディーゼル推進である。

兵装はエリコンKDC 35mm機関砲1基、JM61 20mm機関砲1基、FNブローニングM2 12,7mm機関銃1基である。

海上保安大学校の練習船兼巡視船で、7メートル型高速警備救難艇を装備する。