斉藤邦彦・外務省事務次官の主張
斉藤邦彦・外務省事務次官は1993年11月12日に日本記者クラブの講演で、
「小和田・前外務事務次官は以前、雑誌の対談で、結論を出さずに『無責任国家と普通の何でもやる国家があり、この間、ハンディキャップ外交がある』と言ったことがある。私はハンディキャップ国家が日本の進むべき道ではないかと思う」
と述べた。(注35)
小和田恒氏と同様、斉藤邦彦氏は外務省の主流派で、外務省に非常に強い影響力を与える人物である。
そのような人物が軍事力を軽視した外交、安全保障、国益を追求しているということは、政治家の影響力の無い日本の外交の舵はそちらに切られているということであり、物理的、現実的な日本の脅威に対応する意欲が無いことを証明している。
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