藤井宏明・外務省官房長、駐英大使の主張
外務省で官房長を務めたあと駐英大使になった外務省主流派の藤井宏明氏は1998年に財団法人・日本国際フォーラムが主催したシンポジウム、「海洋国家イギリスの知恵から何を学ぶ」において、
「日本の自立は、大英帝国のごとく、軍事力、経済力、外交力、の三本柱のバランスの上に築かれる必要は無いと思う。日本が経済と外交および文明的魅力に大きく頼ってゆくことは可能であろう。しかし、軍事力や関連技術を自ら規制している日本は自主自立の面でも、国際政治力の上でもさらには国際貢献の分野でも大きなハンディキャップを負っており、その対価を他の面で払う必要があることは認識されるべきだろう」
(注36)と、
軍事に否定的なハンディキャップ外交に親近感を抱きながらも、それが簡単ではないことも認識しているようである。
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