新井弘一氏の主張
新井弘一・杏林大学教授(元外務省情報調査局長、元ソ連公使、元東ドイツ大使)は
2002年9月12日の読売新聞朝刊で「戦略ある外交、再生の道は」と題し、
「わが国では外交、国防の知識は政治家になる必要条件となっていない。官僚側が『政治主導』に甘んじて、プロ集団としての自覚と使命感を放棄し、時の政治家に迎合して自己防衛をはかるとしたら、双方共倒れとなり、日本には明日はないだろう。」、
「外務省に求められるのは信頼の回復だが、そのためには高いモラルとともに機略豊かな外交戦略を磨き、国益にこたえなければならない。」、
「政治も、また国民の意識も経済唯一主義につかった積年の惰性から脱皮し、外交に目を開かなければならない。」
と主張している。(注49)
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