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板東英二、大損

昔の球場の座席は粗末だった。

 

 

 

板東英二は簡易座布団を売ることにした。

 

 

 

ビニール袋にドラゴンズのことを描いた紙を一枚入れ、閉じる。

 

 

 

それだけだった。

 

しかし、それはかなり売れた。

 

しかし、ある顧客がビニール袋を包装と思い破り捨て、紙むきだしにして座った。

 

雨が降ってきて紙が溶け、ズボンが汚れるといった事態に発展した。

 

その顧客のクレームで、簡易座布団が売れなくなり、大量の在庫が発生した。