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東映の大部屋からチャンバラトリオへ南方英二

スターになることを夢見て東映に入ったが、カツラをかぶった己の姿を見てスターは無理、と思った。 

 

東映の斬られ役になった。 

 

凄まじいスタントもこなした。 

 

しかし、映画は斜陽へ。 

 

テレビへ勧められる。 

 

来た役はカッパの役。 

 

全身を緑に塗って奮闘する。

 

 

 

子供向けテレビドラマ出演が続いていたころ、コントに出てくれと誘われた。 

 

しかし、俳優の片手間のコントは受けなかった。 

 

そこで大きな音が出て、見た目も派手で、比較的痛くない「ハリセン」を発明する。 

 

藤井フミヤは南方英二師匠と同じ黄色いレンズのサングラスをかけていたが、

 

 

「南方英二師匠と同じですね」と言われると、ムッとした表情でサングラスをはずした。 

 

 

映画「ソナチネ」の殺し屋のエンドロールでトメになったことに感動、

 

 

これからはハリセンを捨て俳優でやっていけると思ったが、俳優の仕事は思ったほどこなかった。 

 

 

映画「ソナチネ」ではビートたけしに殺し屋の過剰演技を指摘され、

 

 

釣り人役になってくれ、といわれてのあの演技だった。