麻生政権と安全保障政策1

2009年の「安全保障と防衛力に関する懇談会」報告

 

 

第1節 「安全保障と防衛力に関する懇談会」開催

 

 

 麻生太郎・内閣総理大臣は「安全保障と防衛力に関する懇談会」を主宰し、安全保障と防衛力、防衛計画の大綱の改訂、国家安全保障戦略の構築に向け動き出した。

 

「安全保障と防衛力に関する懇談会」は

 

 

座長に勝俣恒久・東京電力会長を迎え、

 

 

委員には

 

青木節子・慶應義塾大学総合政策学部教授、

 

植木(川勝)千可子・早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授、

 

北岡伸一・東京大学大学院法学政治学研究科教授、

 

田中明彦・東京大学大学院情報学環教授、

 

中西寛・京都大学大学院法学研究科教授が就任した。

 

専門委員には、

 

加藤良三・日本プロフェッショナル野球組織コミッショナー(前駐米大使)、

 

佐藤謙・財団法人世界平和研究所副会長(前防衛事務次官)、

 

竹河内捷次・日本航空インターナショナル非常勤顧問(元防衛庁統合幕僚会議議長)

 

が就任した。

 

 

 「安全保障と防衛力に関する懇談会」は、2009年8月4日に報告書を麻生内閣総理大臣に提出した。

報告書は三章からなり、第1章では新しい日本の安全保障戦略、第2章では日本の防衛力のあり方、第3章では安全保障に関する基本方針の見直し、を記している。