クライスラーの日本車キラー

1990年代初頭、クライスラーの北米でのシェアはトヨタ、ホンダに抜かれてしまった。

 

クライスラーは起死回生で、コンパクトカーの投入を発表した。

 

日本車キラーと言われ、日本ではトヨタ・カローラ、ホンダ・シビック、日産セントラへの影響が懸念された。

 

1993年にクライスラーは、ダッジ・ネオン/プリマス・ネオンを登場させた。

 

ダッジ・ネオン/プリマス・ネオンは直4・2000ccのコンパクトカーだった。

 

サブコンパクトカーのトヨタ・カローラ、ホンダ・シビック、日産セントラのライバルというより、

 

コンパクトカーのトヨタ・カムリ、ホンダ・アコード、日産スタンザのライバルだった。

 

ダッジ・ネオン/プリマス・ネオンは激安だったが、標準仕様ではエアコン、パワーウィンドウが無いなど日本車コンパクトカーにはまったく及ばない品質だった。

 

当初懸念された日本車キラーにはならず、日本車はさらに売れた。

 

クライスラーはその後、ミニバンのダッジ・キャラバン、プリマス・ボイジャーとピックアップトラックのダッジ・ラム、SUVのジープ・グランドチェロキーがヒットし、とりあえず延命できた。