ロッキードF-22戦闘機1

合衆国空軍はF-15A/B/C/Dイーグル戦闘機に代わる次期主力戦闘機としてATF先進戦術戦闘機を計画した。

 

ATFはステルス、高機動、超音速巡航、最高速度マッハ2,4以上、が求められた。

 

1985年、ATFにはロッキード、ボーイング、マクドネル・ダグラス、ゼネラル・ダイナミクス、グラマン、ノースロップが応募した。

 

ロッキード案とノースロップ案がATFに選ばれた。

 

ロッキードにはサポート企業としてボーイング、ゼネラル・ダイナミクスがついた。

 

ノースロップにはサポート企業としてマクドネル・ダグラスがついた。

 

 

ロッキードYF-22戦闘機は巡航速度と機動を重視した保守的な戦闘機だった。

 

ノースロップYF-23戦闘機は最高速度とステルスを重視した先進的な戦闘機だった。

 

 

ロッキードYF-22戦闘機はアフターバーナーを使用しなくてもマッハ1,58の速度が可能となった。

 

エンジンには画期的な機動が可能になる推力偏向制御装置も搭載された。

 

 

 

ノースロップYF-23戦闘機はステルスを徹底し、極めてレーダーに探知されにくいデザインになった。

 

エンジンは赤外線による捜索も困難にするためエンジン排気を下方に流さないデザインと赤外線対策の新素材が使われた。

 

 

パイロットによる評価は、高機動で近距離での格闘戦にも対応できるロッキードYF-22戦闘機

の優勢だった。

 

パイロットは、接近された時の最後の手段が必要と考えていた。

 

ノースロップYF-23戦闘機の遠方から一方的に先制攻撃するから大丈夫、完全ステルスで見つかることが無いから大丈夫、という考えは信用されなかった。

 

ロッキードYF-22戦闘機もレーダー断面積は昆虫程度の大きさにしかならない極めて高いステルス性で十分すぎるものだった。