海上自衛隊と近代化1

DD122「はつゆき」を1番艦とするはつゆき級汎用護衛艦は、昭和53年中期業務見積もりによって計画され、1979年に起工、1982年に竣工、就役している。

 

基準排水量2950トン、

 

満載排水量4000トン、

 

ガス・タービン推進、

 

兵装は

 

OTOメララ 76mm単装砲1門、

 

Mk112アスロック発射機にMk46魚雷搭載アスロックを8発装填、

 

Mk141発射機にRGM-84ハープーン艦対艦ミサイルを8発装填

 

である。

 

個艦防空として

 

Mk29発射機にRIM-7シー・スパロー艦対空短距離ミサイル8発と、

 

Mk15ファランクス20mmバルカン機関砲近接防御武器システム

 

を搭載している。

 

また、対潜哨戒ヘリコプター1機を搭載し、汎用護衛艦としてバランスのとれた艦となっている。

 

当初、上部構造物はアルミニウム合金であったが、1975年のアメリカ空母CV-67ジョン・F・ケネディと巡洋艦CG-26ベルナップの衝突事故で、アルミニウム合金の脆弱性が指摘され、さらに1982年のフォークランド紛争で、アルミニウム合金製上部構造物艦船が相次いで攻撃によって炎上、沈没したことから、はつゆき級汎用護衛艦8番艦DD130「やまゆき」からは上部構造物が鋼鉄製に変更され、ダメージ・コントロールが向上している。

 

 

はつゆき級汎用護衛艦は1987年までに12隻建造された。