· 

公開から35年「デルタ・フォース」音楽が傑作

デルタ・フォース

 

THE DELTA FORCE

 

 

 

キャノン・グループ・INC

 

ゴーラン・グローバス・プロダクション

 

監督

メナハム・ゴーラン

 

製作

メナハム・ゴーラン ヨーナム・グローバス

 

音楽

アラン・シルヴェストリ

 

脚本

デイヴィッド・ガーフィンケル

 

 

 

 

チャック・ノリス

 

リー・マーヴィン

 

マーティン・バルサム

 

レイニー・カザン

 

ロバート・フォスター

 

ボー・スヴェンソン

 

ロバート・ヴォーン

 

ジョーイ・ビショップ

 

シェリー・ウィンタース

 

スーザン・ストラスバーグ

 

ジョージ・ケネディ

 

 

 

アテネ発のアメリカン・トラベル・ウェイ航空のボーイング727がパレスチナ・ゲリラにハイジャックされる。

 

アメリカ政府はただちに合衆国陸軍第1特殊部隊作戦分遣隊D、デルタ・フォースを出動させる。

 

オール・イスラエル・ロケーション。

 

アメリカ国籍ユダヤ系やヨーロッパ系イスラエル人(新しいロシア系移民は除く)より、アメリカ・イスラエル二重国籍者のほうがシオニズム、対アラブ対イラン強硬派が多い。

 

アメリカとイスラエルとの二重国籍で、イスラエル在住が長いメナハム・ゴーラン監督作品なのでシオニズム傾向が強い。

 

TWA(トランスワールド航空)ハイジャック事件でアメリカが犯人のパレスチナ・ゲリラを射殺しなかったことに激怒したメナハム・ゴーラン監督は、映画でATW(アメリカン・トラベル・ウェイ航空)という架空の会社を作り、犯人をパレスチナ・ゲリラにして射殺し、ついでにレバノン、イランも黒幕の敵の設定にした。

 

かつてパレスチナやレバノンはキリスト教も非常に多かったが、アメリカのイスラエル支持が強まるにつれキリスト教の棄教が異様なまでに増え、アラブのキリスト教指導者が非常事態の声明を出した。

 

かつてアメリカはイスラエル支援に熱心ではなかった。イスラエルはフランスなどから兵器武器を導入していた。イスラエルの戦闘機はフランスのミラージュ3戦闘機だった。しかし第3次中東戦争のころからフランスがイスラエルへの兵器売却を制限したためアメリカが支援し始めた。第4次中東戦争ではイスラエル航空宇宙軍の損耗が激しく、アメリカは実戦配備して少し経ち初期不良が出尽くした最新のF-4EファントムⅡ戦闘機と搭載する空対空ミサイルを湯水のごとく提供した。同じく損耗が非常に激しかった戦車もアメリカが最新のM60A1戦車を相当数提供することで乗り切った。しかしイスラエルはM60A1戦車の性能に不満を表明した。

 

リチャード・ニクソン大統領はイスラエル支援、中東の紛争への関与に強く反対していたが失脚した。後任のジェラルド・フォード大統領は基盤が弱く指導力がなく強い主張ができなかった。ジミー・カーター大統領、ロナルド・レーガン大統領、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領は、選挙期間中は親イスラエルを打ち出していたが、退任が近づくとイスラエルに冷淡になっている。ロナルド・レーガン大統領はサウジアラビアへのE-3空中警戒管制システム機の売却の際にニューヨークタイムズ、ワシントンポストなど大手メディアに反レーガン・キャンペーンをやられて「たった5機の航空機を売るだけでなぜここまでされるのか」と発言しメディアに非難された。ジョージ・H・W・ブッシュ大統領はヨルダン川西岸入植地開発資金の銀行融資の保証人にアメリカがなることを拒否したため連日ロビイストが毎日1000人押しかけてきた。ジョージ・H・W・ブッシュ大統領は「たった1人で1000人と戦う男」と皮肉を言ったためメディアに強く非難された。

 

 

音楽が傑作である。