安全保障に力を入れるアメリカ安全保障に予算をつけない日本

先日、ようやく航空自衛隊のマクドネル・ダグラスF-4EJ改ファントムⅡ戦闘機が退役した。

 

 

アメリカ海軍では

 

1971年にマクドネル・ダグラスF-4BファントムⅡ戦闘機が退役し

 

1974年に標的機としてミサイルで処分された。

 

1970年代後半からF-4B/J/N/S戦闘機の退役スピードは上がり1986年までに全機退役した。

 

 

空軍でも1980年代にF-4D戦闘機は州兵に回され、1990年前後に退役した。

 

F-4E戦闘機も1980年ごろにはメインの空対空戦闘の任務から外され

 

損耗が著しく激しい敵防空制圧任務用F-4G戦闘機に改造され

 

1991年初頭の湾岸戦争を最後に退役した。

 

 

性能の陳腐化を理由に旧型機をどんどん退役させ代替の新型機を導入し戦力を向上させるアメリカ。

 

日本では財務省が当初予定耐用年数を重視し性能が陳腐化したという理由では旧型機の代替更新はほぼ認められない。

 

航空自衛隊の航空機に限らず日本の軍事すべてで似たような状況にある。

 

 

さらに財務省の意向が反映されて防衛計画の大綱による保有定数が策定される。

 

防衛計画の大綱で定められた定数以上を保有することも認められないため旧型機が残り続け、さらに新型機もあまり入れられない。

 

安全保障に関心が無い財務省が権力を握る日本。

 

政治家がよっぽど安全保障に力を入れる姿勢を示さない限り、前例の踏襲を重視する財務省に安全保障が左右されたままになる。