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放送から40年「 傑作推理劇場 砂の密室」田舎だった神奈川を懐かしむ地元老人がニューカマーを嫌う

傑作推理劇場 砂の密室

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市原悦子

 

 

 

 

岡本富士太

 

 

 

 

倉田まり子

 

 

 

 

寄山弘

 

辻元厚子

 

望月太郎

 

津路清子

 

名倉嘉子

 

喜田晋平

 

村上記代

 

水木涼子

 

 

 

 

荒井注

 

 

 

西村晃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

企画 霧プロダクション

 

 

 

原作 宮原昭夫

 

 

 

音楽 東京ビー・ジー・エム

 

 

 

脚本 吉田剛

 

 

 

監督 瀬川昌治

 

 

 

 

 


製作

 

テレビ朝日 

 

松竹株式会社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神奈川県藤沢市片瀬にできた新興住宅地に住む主婦・森香緒里は片瀬婦人俳句会に入っていた。

 

主婦・森香緒里の隣家の鈴木博の妻・早苗はその日の片瀬婦人俳句会の幹事だったのに無断欠席していた。

 

主婦・森香緒里が家に帰り、隣家の鈴木博の家を見ると人の手が見えた。

 

主婦・森香緒里が鈴木家を訪れると鈴木博の妻・早苗は死んでいた。

 

警察が現場検証をする。

鑑識は

「ここは海岸に近く、風が強いので海岸の砂が多く飛んでくる。」

と言う。

 

鈴木博は仕事柄、留守が多いので鈴木博の妻・早苗は戸締りをしっかりやっておりトイレの窓まで鍵がかかっており外部から侵入した様子はない。庭に足跡もない。

 

荒川捜査係長は、鈴木博の妻・早苗が昼寝をしていた時に茶箪笥に足をぶつけ落ちてきた壺で頭を打って死んだ事故と断定する。

 

同日、近所の老人・平山も死んでいた。

 

寺では鈴木博の妻・早苗の葬儀と平山の葬儀が重なって行われていた。

 

平山の葬儀に参列していた荒川捜査係長。荒川捜査係長は昔から片瀬に住んでいる地元民だった。

 

荒川捜査係長は平山の葬儀に参列している地元の老人に

「あれは事故。間抜けな死に方。隣の母ちゃん、勤め人の嫁なので暇。テレビの観過ぎ週刊誌の読み過ぎ。」

と言い主婦・森香緒里をバカにする。

 

それを聞いていた主婦・森香緒里と娘で弁護士志望の女子大生・森春子。

 

主婦・森香緒里は娘・森春子の助言で荒川捜査係長を名誉棄損と公務員法違反で告訴すると宣言する。

 

しかし娘・森春子は新興住宅地に住むよそ者が地元民と揉めるのはよくないと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

告訴すると言われうろたえた荒川捜査係長は部下の加賀美つとむ刑事を主婦・森香緒里に差し向け、告訴しないよう説得する。

 

主婦・森香緒里は告訴しない代わりに捜査するよう加賀美つとむ刑事に宣告する。

 

鈴木家は片瀬の新興住宅地に八王子から引っ越してきていた。

 

主婦・森香緒里は、鈴木博の妻・早苗はきっちりしているので片瀬婦人俳句会を無断欠席するはずがない、鈴木家に来客があり招き入れたと推理。来客が鈴木博の妻・早苗を殺し、密室を作り上げ、近くの海岸から砂を持ってきてばら撒き庭の足跡を消したと推理する。

 

鈴木博の妻・早苗は片瀬に引っ越してきてまだ1年、付き合いがあるのは主婦・森香緒里と平山だけだった。

 

平山は睦会という昔から地元に住み地元の学校に通っていた地元民で結成された同窓会に入っていた。

 

主婦・森香緒里は睦会の老人から何か聞き出せると思った。

 

主婦・森香緒里と加賀美つとむ刑事は聞き込みを開始する。

 

睦会に入っている松木は平山の親友だった。

 

しかし松木は、平山が新興住宅地に住むよそ者と付き合い始めたので口も利かないようになったと言う。

 

松木は昔から片瀬に住み、新興住宅地に住むよそ者を嫌っていた。

 

松木は半農半漁の田舎だった片瀬を懐かしみ、湘南と持て囃され人気が出て変貌した片瀬を憎んでいた。

 

 

 

特捜最前線で使用されている音楽が使われている。制作会社は違うが同じテレビ朝日ということで流用が認められたのか、著作権フリー曲か。