日本の国家安全保障90年代 8

装備は、普通科部隊にはアメリカ軍供与のM1カービン、M1ガーランド・ライフル、M3グリース・ガン短機関銃、M1919軽機関銃、M1918ブローニング・オートマティック・ライフル(BAR、自動火器)などが数多く残っていたが、1960年代に入り、徐々に近代化が始まった。

 

 

豊和工業64式7,62mm×51口径小銃、住友重機械工業62式7,62mm×51口径機関銃の配備が非常にゆっくりと進んだ。

 

1967年からはオリーブ・ドラブ1色であった作業服から、迷彩作業服の採用がはじまった。

 

1976年には長年、大蔵省に却下されていた個人化学防護装備の採用が認められた。

 

さらに、1970年代末からは5,56×45mmライフル弾、9mm×19拳銃弾の採用が検討され始めた。

 

これは、7,62mm×51ライフル弾は反動が強くフル・オートマティック射撃に適していないため、アメリカ・NATO諸国が5,56mm×45ライフル弾使用小銃に切り替えていったことに呼応している。同じく拳銃もNATO諸国が9mm×19拳銃弾の採用を始めたので日本でも追随することになった。

 

5,56mm×45ライフル弾使用の豊和工業89式小銃、ファブリック・ナショナール(FN)社MINIMI機関銃の配備が徐々に進められた。

 

同様に拳銃もコルトM1911A1 45ACP口径(11、43mm×23)拳銃からSIG SAUER(シュバイツイッシュ・インダストリー・ゲゼルシャフト・ザウエル) P220 9mm×19口径自動拳銃に切り替えられた。

 

 

 

 

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