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公開から55年『刑事マディガン』変わりゆくNY 辣腕で要領のいい刑事マディガンと真面目堅物コミッショナー ほのぼの古き良きNYから激動の殺伐危険NYへの転換期

刑事マディガン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

UNIVERSAL

 


AN MCA COMPANY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユニヴァーサル・ピクチャーズ



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


リチャード・ウィドマーク

 



ヘンリー・フォンダ

 



インガ-・スティーヴンス

 

 

 

 

 

 



MADIGAN

 

 

 

 




 

 

 

 

 

 

 

 


ハリー・ガーディノ

 

 


ジェームズ・ホイットモア

 

 

 

 





スーザン・クラーク

 

マイケル・ダン
                

 

スティーヴ・イーナット

 

 

 

 

 

 

 

 


ドン・ストラウド
       

 

シェリー・ノース
                

 

ウォーレン・スティーヴンス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音楽

 

ドン・コスタ

 

 

 

 



撮影 

 

ラッセル・メティASC

 

 

 



脚本 

 

ヘンリー・サイモン&エイブラハム・ボロンスキー

 

 

 



原作 

 

リチャード・ドハティ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



TECHNICOLOR  

 

 

 

 

TECHNISCOPE

 

 

 

 

 

 

 



製作 

 

フランク・P・ローゼンバーク

 

 

 

 

 



監督 

 

ドン・シーゲル

 

 

 

 

 

 




ニュー・ヨーク市警察NYPD23分署の刑事マディガンと相棒の刑事ボナーロは、

 

ブルックリン署に協力し、重要参考人のべネッシュのところに話を聞きに行く。

 

しかし、ベネッシュは興奮しマディガンから拳銃を奪い逃亡する。

 

 

 



ベネッシュは殺人犯ということが明らかになる。

 

 

 

 

 

ラッセルNYPDコミッショナーは、マディガンに72時間以内の猶予を与え、ベネッシュ逮捕と拳銃奪還を言い渡す。

 

 

 

 

懸命に捜査するマディガン。

 

 



マディガンの妻ジュリアは

 

マディガンが刑事の仕事に没頭していることに不満を抱いていた。

 

「せめて警部会のダンス・パーティーに出てほしい」

 

と言うがマディガンは難色を示し、ベネッシュ逮捕に動き出す。

 

 

 

 

 

 

 




 

 

 

マディガンは

 

「気のいい鶏肉屋の親父がクリスマスに分署の警察官全員に七面鳥を配ったが、ラッセルは血相を変えて気のいい鶏肉屋の親父に七面鳥を突き返し、収賄だ!と叫んだ。」

 

 

ラッセルNYPDコミッショナー超真面目・堅物ぶり

 

 

ボナーロに語る。

 

 

 

 

ラッセルNYPDコミッショナーは真面目、堅物すぎで皆から煙たがれていたが、不正は絶対しないので信頼されていた。

 

 

 

 

 

 

ラッセルNYPDコミッショナーはマディガンの失態に苦慮する。

 

 

 

 

 

 

ケーンNYPD本部長はマディガンを優秀な刑事として買っていたが、ラッセルNYPDコミッショナーは否定的だった。

 

 

 

ラッセルNYPDコミッショナーは

 

「マディガンはいろいろな店から優遇されている。」

 

と、

 

マディガンの要領の良さを白眼視する。

 

 

 

 

 

 

 

 

ラッセルNYPDコミッショナーとケーンNYPD本部長は警察学校の同期だった。

 

 

ケーンNYPD本部長は父親も警察官、祖父も警察官、警察官一族だった。

 

 

ケーンNYPD本部長の父親は、若き日のラッセルNYPD本部長を息子のように可愛がっていた。

 

 

ラッセルNYPDコミッショナーとケーンNYPD本部長は固い友情で結ばれていた。

 

 

しかしケーンNYPD本部長の息子は犯罪組織に弱みを握られ、息子がかわいいケーンNYPD本部長は犯罪組織に脅され捜査情報を流す。

 

 

 

友人の犯罪に悩むラッセルNYPDコミッショナー。

 

 

 

 

 

世論に影響を与える有力人物である黒人牧師の息子が性犯罪で逮捕されていた。

 

黒人牧師は

 

「差別だ!政治的逮捕だ!」

 

と騒ぎ、

 

ラッセルNYPDコミッショナーに息子を釈放するように圧力をかける。

 

 

ラッセルNYPDコミッショナーはケーンNYPD本部長に

 

「黒人牧師の息子の逮捕に問題は無かったか」

 

と改めて問う。

 

 

ケーンNYPD本部長は

 

「黒人牧師の息子の性犯罪は間違いない、捜査に問題は無い」

 

と断言する。

 

 

 

しかし世論に影響を与える有力人物である黒人牧師の圧力は非常に強い。

 

 

悩むラッセルNYPDコミッショナー。

 

 

 

 

 

超真面目、堅物と思われていたラッセルNYPDコミッショナーは、実は不倫していた。

 

不倫相手を真剣に思っていたが、不倫である事実は変えられない。

 

悩むラッセルNYPDコミッショナー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関西テレビの深夜放送、神戸サンテレビ『水野晴郎ドリーム・シアター』で観てから

 

名画座で鑑賞。

 

 

 

 

 

 

 

 

変わりゆくニュー・ヨーク。

 

 

まだ古き良きニュー・ヨークが残っている時代。

 

 

しかし、ニュー・ヨークに変化が訪れているのは隠せない。

 

 

 

 

 

 

辣腕刑事かつ人情派でもあるマディガン。

 

 

要領がよく、あらゆる店の面倒を見て、見返りをもらうマディガン。

 

 

仕事優先のマディガンに怒りながらもマディガンを愛する妻。

 

 

良い時代で、まだ殺伐さを感じさせない。

 

 

 

 

 

大出世したラッセル、ケーン。

 

実力を見せるマディガンとボナーロ。

 

ニュー・ヨークの警察組織も古き良き時代で、出世欲より友情である。

 

しかし、ここでも古き良き時代は終わろうとしている。

 

狡猾な犯罪組織、人種間対立の激化・政治問題化が顕在化する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リチャード・ウィドマークが辣腕で強引、クセがありながら人情派の刑事マディガンを名演。

 

 

 

ドン・シーゲル監督作品の常連、ハリー・ガーディノがマディガンの相棒ボナーロを演じる。

 

 

 

アメリカの良心俳優ヘンリー・フォンダが超真面目、堅物のラッセルNYPDコミッショナーを演じる。

 

超真面目、堅物のラッセルNYPDコミッショナーだが不倫をしていて、ヘンリー・フォンダもプライベートでいろいろあった。

 

悩む大国アメリカのごとく、悩みまくるNYPDコミッショナー。

 

 

 

 

 

若き日のドン・ストラウドが出演。

 

不良を演じるドン・ストラウド。

 

その後、悪役が多いドン・ストラウド。

 

『刑事マディガン』の不良は更生せず、ワルとなったようだ。

 

ステイシー・キーチ主演『探偵マイク・ハマー』ではマイク・ハマーの友人の刑事だった。

 

ジョン・キャンディ主演『私立ガードマン全員無責任』では悪徳刑事だった。

 

チャールズ・ダーニング主演、ロバート・アルドリッチ監督『クワイヤ・ボーイズ』では、珍しく悩む善良な警察官を演じた。

 

 

 

 

 

水野晴郎は神戸サンテレビ『ドリーム・シアター』の解説で

 

マディガンの美しき妻ジュリアを演じたインガー・スティーヴンスについて

 

「インガー・スティーヴンスはスウェーデン人で、インガー・スティーヴンス、インゲル・スティーヴンス。アメリカ、ハリウッドに来たがうまくいかず不幸な人生になってしまった。」

 

と解説した。

 

 

 

 

 

 

凶悪、凶暴な悪役、インパクトが強すぎるスティーヴ・イーナットだが、よくわからない俳優である。

 

 

 

 

 

 

 

映画『刑事マディガン』が好評だったので、TVでも映画と同じリチャード・ウィドマーク主演でドラマ『刑事マディガン』が6作ほど作られた。

 

 

ドラマ『刑事マディガン』第一作『マディガン ザ・マンハッタン・ビート』は『刑事マディガン マンハッタン事件』として放送され、ロボコップ悪役のロニー・コックス、ゴッドファーザーのトニー・ロ・ビアンコが出ている。サンテレビ『日曜アクション劇場』でよく放送された。

 

 

ユニヴァーサル・ピクチャーズ作品。

 

ユニヴァーサル・スタジオの正統派、本流の映画として製作された。

 

USJに『刑事マディガン』アトラクションを作るべきである。

 

 

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