真珠郎
1978年 毎日放送 大映京都 映像京都
企画
毎日放送
角川春樹事務所
古谷一行
原田大二郎
中山仁
岡田英次
加藤嘉
早川絵美
小林加奈枝
藤原鎌足
長門勇
大谷直子
原作
横溝正史
音楽
真鍋理一郎
主題歌
茶木みやこ
プロデューサー
青木民雄
香取雍史
西岡善信
脚本
安藤日出男
監督
大洲斉
製作
毎日放送
大映京都
映像京都
第一話
昭和23年。
城北大学講師の椎名肇は、同僚の乙骨三四郎に誘われて信州・鳥越湖畔の鵜藤家に行く。
鵜藤家の当主・鵜藤の姪の由美は鵜藤に引き取られて東京から田舎に行ったので、東京からの客を歓迎していると言う。
椎名肇と乙骨三四郎は鳥越湖バスに乗る。
バスには椎名肇の友人、名探偵・金田一耕助もいた。
金田一耕助は戦後の食糧難に苦しみ、探偵好きな遠縁の和尚の寺で探偵論を戦わせながら食事をご馳走になるという。
バスに老女も乗ってくる。
老女
は
「血の匂いがする。
私にはそれを嗅ぐことができる。
湖は血で真っ赤に染まる。
恐ろしい。」
と言い、
椎名肇と乙骨三四郎に帰るよう促した。
椎名肇と乙骨三四郎は鵜藤家にたどり着く。
鵜藤と、美しい姪の由美に挨拶する。
鵜藤の邸宅は、鵜藤の父・由美の祖父が娼館を移設したものという。
椎名肇と乙骨三四郎が
「変わってますね。」
と言うと
由美は
「伯父の父ですから代わっているに決まってますわ。」
と吐き捨てるように言う。
その晩。
椎名肇と乙骨三四郎は、湖畔に薄気味悪いくらい美しい青年がいるのを見た。
そのことを鵜藤に伝えると、鵜藤はひどく動揺した。
椎名肇は、由美が密室に食事を運んでいるのを見かける。
見られた由美は動揺する。
数日後、浅間山が噴火した時、その美しい青年が鵜藤を襲撃した。
鵜藤は鳥越湖の鍾乳洞に連れて行かれ、首無し死体となっていた。
鵜藤の首は美しい青年・真珠郎が斬り、水面に捨てた。
鵜藤の死体は鍾乳洞の奥の方へ流れていった。
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