第2項
平成17年度以降に係る防衛計画の大綱における防衛力 海上自衛隊 1
シー・レーン防衛の中心として、機動運用にあたる護衛艦部隊には4個護衛艦群が当てられている。1個護衛隊群には8隻の護衛艦と8機の対潜哨戒ヘリコプターが配備され、海上防衛を担っている。
護衛艦隊(神奈川県・横須賀基地)のもとに第1護衛隊群(横須賀基地)、第2護衛隊群(長崎県・佐世保基地)、第3護衛隊群(京都府・舞鶴基地)、第4護衛隊群(広島県・呉基地)がおかれている。
DD122「はつゆき」
を
1番艦とする
はつゆき級汎用護衛艦
は、
昭和53年中期業務見積もりによって計画され、
1979年に起工、
1982年に竣工、就役
している。
基準排水量2950トン、
満載排水量4000トン、
ガス・タービン推進
で、
兵装は
OTOメララ 76mmコンパクト砲1門、
Mk112アスロック発射機(Mk46魚雷搭載アスロック8発)、
Mk141発射機(RGM-84ハープーン艦対艦ミサイル8発)、
Mk29発射機(RIM-7シー・スパロー艦対空短距離ミサイル8発)、
Mk15ファランクス20mm機関砲近接防御武器システム、
である。
また、
対潜哨戒ヘリコプター1機
を搭載し、
汎用護衛艦としてバランスのとれた艦となっている。
上部構造物は、
大蔵省
が
日本の軍事大国化を防ぐ
という理由で
海上自衛隊合計基準排水量の現状維持未満を要求、
大蔵省
は
汎用護衛艦の基準排水量は3000トン未満にするよう指定した。
そのため
上部構造物
は
費用は高いが軽いアルミニウム合金になった。
しかし
1975年の
アメリカ空母CV-67ジョン・F・ケネディと巡洋艦CG-26ベルナップの衝突事故で
アルミニウム合金の脆弱性が指摘され、
さらに
1982年の
フォークランド紛争でアルミニウム合金製上部構造物艦船
が
相次いで攻撃によって炎上、沈没する。
そのため、
はつゆき級汎用護衛艦8番艦DD130「やまゆき」
からは
上部構造物が
鋼鉄製
に変更され、
ダメージ・コントロールが向上している。
はつゆき級汎用護衛艦
は
1987年までに
12隻建造された。
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