十階のモスキート
NCP
ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
配給
ATG
日本アート・シアター・ギルド
内田裕也
吉行和子
小泉今日子
中村れい子
宮下順子
風祭ゆき
アン・ルイス
阿藤海
清水宏
下元史郎
鶴田忍
梅津栄
小林稔侍
草薙良一
安岡力也
浅見小四郎
仲野茂
趙方豪
伊藤公子
庄司三郎
深見博
飯田浩幾
高瀬正嗣
岡本達哉
杉田広
中島いづみ
福島みゆき
相原巨典
渡辺祐子
松山薫
佐藤慶
横山やすし
ビートたけし
脚本
内田裕也
崔洋一
音楽
大野克男
主題歌
白竜
撮影
森勝
美術
細石照美
にっかつスタジオセンター
富士映画
東洋現像所
プロデューサー
結城良熙
監督
崔洋一
製作
NCP
ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
千葉県警察・君津東警察署の交番・白川第二派出所に勤務する巡査部長(内田裕也)。
巡査部長はマンションの十階に住んでいる。
うだつの上がらない巡査部長。
うだつが上がらない巡査部長、出世しそうになく金も無い。
巡査部長は出世しそうになく金も無いので離婚された。
巡査部長は元妻(吉行和子)から慰謝料、養育費の支払いを迫られている。
娘(小泉今日子)は不良と付き合い、巡査部長の人生は無意味だとバカにする。
さらに娘は巡査部長に小遣いをせびる。
ストレスのたまる巡査部長。
巡査部長はスナックに通い、酒と女に金を使う。
しかし、スナックのママが巡査部長に先月のツケを催促してくる。
交番に元妻から慰謝料・養育費の催促の電話がかかる。
パトロールに行くと同僚警察官に言いながら、君津東警察署に戻り帰り支度する巡査部長。
君津東警察署の食堂のテレビに、日本テレビ/石原プロモーション『大都会PART3』の再放送が映っている。
日本テレビ/石原プロモーション『大都会PART3』では巡査部長の黒岩が大活躍。
主人公、黒岩が犯人に反撃するシーンにイラついてテレビを消す巡査部長。
巡査部長の後輩警察官(阿藤海、清水宏、下元史郎)が千葉県警察・君津東警察署の食堂にやってくる。
巡査部長の後輩警察官(阿藤海、清水宏、下元史郎)は、巡査部長が昇進試験にまた落ちそうなのを半笑いでバカにしている。
巡査部長の後輩警察官は千葉県警察・君津東警察署の食堂で警察の愚痴を言う。
巡査部長の後輩警察官は、高卒19歳で巡査、試験に通って巡査部長、試験に通って警部補、警察大学校に行って警部で所轄の課長か本部の課長補佐、また警察大学校に行って警視で署長か本部の課長、40歳になってしまうと言う。
巡査部長は40歳を超えているが、警視ではなく巡査部長で止まっていて、署長でもなく本部の課長でもなく交番の主任。
巡査部長をバカにする後輩警察官。
後輩警察官は巡査部長に愚痴の同意を求める。
巡査部長は後輩警察官を一喝、真面目に働くよう指導する。
後輩警察官から反感を買う巡査。
金が無い巡査部長。
競艇で当てて借金返済を考える巡査部長。
競艇場で予想屋(ビートたけし)の予想を聞く巡査部長。
競艇場には競艇で成功した男(横山やすし)がいた。
巡査部長はNECのパソコンを買う。
NECのパソコンを使い、競艇の予想をする。
しかし競艇で失敗を重ねる巡査部長。
ますます金が無くなる巡査部長。
サラ金で借金をする巡査部長。
サラ金への返済のために別のサラ金で金を借りる巡査部長。
借金を重ねる巡査部長。
千葉県警察・君津東警察署の署長に借金のことで呼び出される巡査部長。
千葉県警察・君津東警察署の署長は堅実な人生を巡査部長に説く。
千葉県警察・君津東警察署の署長は、巡査部長に真面目に仕事をし、地道に暮らし、小さな幸せを追求するように説く。
千葉県警察・君津東警察署の署長は孫を連れて熱海に遊びに行くのは幸せなことだと言う。
巡査部長の後輩警察官(阿藤海、清水宏、下元史郎)は千葉県警察・君津東警察署の柔道場で、逮捕した不良を柔道技で拷問し、痛めつけて自白させている。
千葉県警察・君津東警察署や交番にまでヤクザ(安岡力也)がやって来て借金の返済を求める。
交番の同僚警察官(趙方豪)は何とも言えない表情で巡査を見る。
狂っていく巡査部長。
千葉県警察・君津東警察署の交通課に勤務する女性警察官(風祭ゆき)をレイプする。
慰謝料・養育費の支払いのことで激怒している元妻。
巡査部長は元妻をレイプする。
レイプされて悲鳴を上げる元妻。
元妻が悲鳴を上げ続けてもレイプを止めない巡査部長。
「俺だって人間だ。」と言う巡査部長。
巡査部長はNECのパソコンをマンション十階から地面に放り投げる。
潰れるNECのパソコン。
うだつの上がらない警察官が似合いすぎる内田裕也。
元妻、娘、後輩警察官から半笑いでバカにされる内田裕也。
ロックンロール内田裕也ミュージシャン内田裕也より、うだつ上がらない半笑いでバカにされる内田裕也の方が似合う。
競艇場にいる成功した男を演じるのは横山やすし。
しかし
横山やすし
は
吉本興業から解雇される、
息子・木村一八がタクシー運転手を暴行しタクシー運転手は重体、奇跡の生還も重度の障害、
木村一八は逮捕で服役。
そして横山やすしが暴行される。
暴行された重傷の横山やすしが自宅前の道路で発見される。
暴行された重傷の横山やすしをわざわざ自宅前まで運んできて放置するという謎の事件。
その後、横山やすしは暴力団・中野会組員と自称し中野会会長が困惑激怒
横山やすしを中野会会長に紹介した暴力団・竹垣組組長が中野会会長に謝罪、責任を取って横山やすしを竹垣組組員にし、二度と中野会関係者と名乗らないよう注意する。
松本人志はコント「やすくしん」で横山やすしバカにしまくり、木村一八激怒。
上岡龍太郎は横山やすしが調子に乗らないよう冷たく接してきたと横山やすしをバカにし、さらに上岡龍太郎は「やすし・きよしは過大評価」と横山やすしに厳しい。
上岡龍太郎は横山やすしをバカにする松本人志に優しい。
苦しい晩年だった横山やすし。
当時人気のビートたけしが出演。
予告編、エンドロールでは「ビート・たけし」と表記されている。
元妻のおばさん吉行和子がレイプされる。
おばさんでも若く見える人、綺麗に見える人もいるが、老け顔でおばさんくさい、いかにもオバハンおばさん吉行和子がレイプされる。
うだつの上がらない内田裕也をバカにしまくっていた元妻がレイプ報復される。しかし若いころのように野性を取り戻した内田裕也を受け入れる元妻。
内田裕也の娘が売れる前の小泉今日子。
小泉今日子はうだつの上がらない内田裕也を半笑いでバカにし小遣いをせびる。
選挙に出た内田裕也、還暦前に急に左翼化、政治を語るようになった小泉今日子。
内田裕也らしいと言われる内田裕也。
還暦前にもなって男に影響されて左翼化・政治発言でダサいと言われてしまう小泉今日子。
しかし小泉今日子は東京新聞・望月衣遡子を美化・美人化するネットフリックスドラマ『新聞記者』出演オファーを断る。
ネットフリックスドラマ『新聞記者』で東京新聞・望月衣遡子役を引き受けた米倉涼子。
直後、東京新聞・望月衣遡子は自殺した近畿財務局の赤木俊夫さんの妻に非礼を重ねていたことが発覚。
東京新聞・望月衣遡子はホルムズ海峡も知らないバカで、謎の力で出世してきたことが明らかだった。
バカでクズな東京新聞・望月衣遡子の役を喜んで引き受けた米倉涼子。
危険を察知する野性の勘持つ、仕事を選ぶ目がある芸能人としての才能を見せつける小泉今日子。
米倉涼子とは格が違うことを見せつける小泉今日子。
千葉県警察の君津東警察署で不祥事。
バカにされ借金まみれで狂う君津東警察署の警察官。
千葉県警察・君津警察署は実在する。
千葉県警察と君津警察署に遠慮して君津東警察署にした内田裕也。
交番の同僚警察官を演じる趙方豪。
二丁拳銃の小堀に似ている、そっくりで、超極悪人という顔では無い趙方豪だったが、とんでもないDV夫や暴力団幹部、サイコパス犯人などを演じることが多かった。
しかし二丁拳銃の小堀は、子供が不味い粗食を食っていようが自分だけ鰻を食う、不倫に金を使っても子供に金を使わない、というクズで「ヘドロパパ」と呼ばれ、特に女性、特に若い女性から嫌われている。
後輩警察官Bは松田優作軍団の清水宏。
松田優作主演ドラマ『探偵物語』で松田優作の舎弟、
松田優作主演映画『殺人遊戯』では松田優作の喉を殴りまくるヤクザ、
『西部警察』では松田優作嫁の松田美由紀の仲間、
と松田優作がついてまわる清水宏。
しかし松田優作より先にハリウッド進出した清水宏。
後輩警察官Aを演じる阿藤海。
悪役が続いた阿藤海だったが、
この作品と同じ年である1983年にテレビの情報バラエティ番組でレポーターになる。
「俳優があんなことしてみっともない、情けない。」と俳優から言われる。
しかし阿藤海はこれを機会にいい人と知れ渡り、善人役が増えていき、ギャラも上がる。
製作のNCPニュー・センチュリー・プロデューサーズは『マルサの女』など伊丹十三作品で一流会社となった。
文藝春秋の映画紹介ページでは「変な映画度75%」と紹介されていた。
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