第1章 東アジア各国の戦力 アメリカ合衆国太平洋軍(現・インド太平洋軍)
2000年代 35
合衆国空軍 7
マクドネル・ダグラス F-15A/B/C/Dイーグル戦闘機
の
後継
は、
ロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機
となったが、
ロッキード・マーティン F-16C/Dブロック40/42ファイティング・ファルコン戦闘機、
ロッキード・マーティン F-16C/Dブロック50/52ファイティング・ファルコン戦闘機
の
後継
は
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
となった。
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
X-35初飛行2000年、
F-35A初飛行2006年、
自重13300kg、
エンジンはユナイテッド・テクノロジーズ・プラット・アンド・ホイットニーF135-PW-100ターボ・ファン・エンジン、
推力は173kN×1
である。
ロッキード・マーティン F-35ライトニングⅡ戦闘機
は
開発が遅れ
2005年初飛行予定
が
2006年12月の初飛行
となった。
ロッキード・マーティン F-35Aライトニング戦闘機は初期作戦能力の獲得がかなり遅くなると考えられた。
ロッキード・マーティン F-22ラプターA戦闘機
が
最高速度マッハ2,4、
アフター・バーナーを使わずにマッハ1,58で超音速巡行できるスーパー・クルーズ能力、
推力偏向制御システムによる画期的な機動が可能である
のに対し、
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
最高速度マッハ1,6、
スーパー・クルーズ能力は無い、
推力偏向制御システムは無い。
第5世代戦闘機
とは、
ステルス、
画期的な機動が可能となる推力偏向制御、
アフター・バーナーを使用せずに超音速巡行が可能なスーパー・クルーズ能力、を備えること
とロッキード・マーティンは発表していた。
ロッキード・マーティンF-35ライトニングⅡ戦闘機
も
ロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機
と同様に
アフター・バーナーを使用せずに超音速巡行が可能なスーパー・クルーズ能力
推力偏向制御機能、
ステルス性
は、
ロッキード・マーティン F-22ラプターA戦闘機のレーダー断面積は0,0001平方メートル
に対し、
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機のレーダー断面積は0,001平方メートル
で、
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡのステルス性
は
ロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機
より劣る。
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
の
レーダー
AN/APG-81アクティヴ電子スキャンド・アレイ・レーダー
は、
ロッキード・マーティン F-22ラプター戦闘機のAN/APG-77レーダー
を
簡易化したもので
半導体素子の数は大幅に減らされている。
一方、
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
には
ロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機
には無い
AN/AAQ-40電子光学ターゲティング・システム、
AN/AAQ-37電子光学配給開口システム
がある。
AN/AAQ-40電子光学ターゲティング・システム
の
IRST赤外線サーチ・アンド・ターゲット機能
により
レーダーを使わず赤外線での捜索が可能となり被発見性が低下、安全性が向上
し、
AN/AAQ-40電子光学ターゲティング・システム
の
レーザー・ターゲティング機能
により
レーザー誘導爆弾の運用が可能
になっている。
AN/AAQ-37電子光学配給開口システム
から得た
光学画像、赤外線画像
は
JHMCS統合ヘルメット装着キューイング・システム
の
ヘルメットバイザー部に表示され、
常時360度監視可能となり
状況認識、安全性が向上している。
ロッキード・マーティンF-22Aラプター戦闘機
の
コックピット
は
ファンクションスイッチ(ボタン)式グラス・コックピット
と
ヘッド・アップ・ディスプレイ
であるが、
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
液晶タッチ・パネル大型2面ディスプレイ・コックピット
と
JHMCS統合ヘルメット装着キューイング・システム
になり、
状況認識、操作性が向上している。
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
ヘッド・アップ・ディスプレイ
を
廃止し
ヘルメット・マウンテッド・ディスプレイ
である
JHMCS統合ヘルメット装着キューイング・システムの採用
により
状況認識、操作性を向上させ、
液晶タッチ・パネル大型2面ディスプレイ・コックピット
も
状況認識、操作性向上となっている。
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
当初、
ロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機
と同じく
チタニウム合金を多用すること
で
軽量化を目指していたが、
価格を抑えるため
チタニウム合金
より
アルミニウム合金の多用
に変更され
重量が増加した。
一方で
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
大型油圧アクチュエーターの無い
パワー・バイ・ワイヤの採用
で
軽量化している。
ロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機
は
空対空任務の場合
AIM-120C/D先進中距離空対空ミサイル
6発、
AIM-9Mサイドワインダー空対空ミサイル
2発、
M61A2バルカン20mm機関砲
1基
であるのに対し、
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
の
空対空任務装備
は
AIM-120C/D先進中距離空対空ミサイル
4発、
GAU-22/Aイコライザー25mm機関砲
1基、
となる。
GAU-22/Aイコライザー25mm機関砲
は
対空
より
対地
を
念頭に開発されているため
空対空任務
では
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
不利になると考えられた。
しかし
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
JHMCS統合ヘルメット装着キューイング・システムの採用
によって
将来的には
AIM-9Xサイドワインダー2000空対空ミサイル
の
効果的な運用が可能になった。
JHMCS統合装着キューイング・システム
と
AIM-9Xサイドワインダー2000空対空ミサイル
の
採用は、
短距離、近距離での空対空戦闘で有利になると考えられた。
ロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機
の
対地攻撃能力
は
GBU-32 1000ポンドJDAM統合直接攻撃爆弾
(GPS誘導+INS誘導、半数必中界13m)
2発、
M61A2バルカン20mm機関砲
1基
または
GBU-39 250ポンドSDB小直径爆弾
(GPS誘導+INS誘導、半数必中界5m)
8発
と
M61A2バルカン20mm機関砲
1基
の
搭載に限られる。
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
GBU-32 1000ポンドJDAM統合直接攻撃爆弾
(GPS誘導+INS誘導)、
GBU-39 250ポンドSDB小直径爆弾
(GPS誘導+INS誘導)
だけではなく、
GBU-31 2000ポンドJDAM統合直接攻撃爆弾
(GPS誘導+INS誘導)、
GBU-38 500ポンドJDAM統合直接攻撃爆弾
(GPS誘導+INS誘導)、
GBU-54 500ポンドLJDAMレーザー統合直接攻撃爆弾
(レーザー誘導+GPS誘導+INS誘導)、
GBU-55 1000ポンドLJDAMレーザー統合直接攻撃爆弾
(レーザー誘導+GPS誘導+INS誘導)、
GBU-56 2000ポンドLJDAMレーザー統合直接攻撃爆弾
(レーザー誘導+GPS誘導+INS誘導)、
GBU-12 500ポンドPAVEWAY誘導爆弾
(レーザー誘導)、
GBU-10 1000ポンドPAVEWAY誘導爆弾
(レーザー誘導)、
GBU-16 2000ポンドPAVEWAY誘導爆弾
(レーザー誘導)、
AGM-154 JSOW統合スタンド・オフ兵器
(滑空兵器、GPS誘導+INS誘導)、
AGM-88C/D HARM高速対電波源ミサイル
(パッシヴ・レーダー誘導、対レーダー兵器)、
AGM-88E AARGM先進対電波源誘導ミサイル
(パッシヴ・レーダー誘導+GPS誘導+INS誘導、対レーダー兵器)、
AGM-158 JASSM統合空対地スタンド・オフ・ミサイル
(GPS誘導+赤外線画像誘導)
など
多様な対地攻撃兵器
の
使用が可能で、
JSM統合打撃ミサイル
による
対艦攻撃も可能
となり、
マルチ・ロールを念頭に置くとF-35AライトニングⅡ戦闘機は有効である。
ハイ・ロー・ミックス構想(のちにフォース・ミックス構想に言い換えられる)
では、
ハイ-高価格・高性能
の
マクドネル・ダグラス F-15Cイーグル戦闘機の後継機
となる
ハイ-高価格・高性能
は
ロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機
である。
ロー-低価格それなりの性能で大量配備
にあたる
ロッキード・マーティン F-16ファイティング・ファルコン戦闘機
の
後継となる
ロー・低価格それなりの性能で大量配備
の戦闘機
は
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
である。
ロー・大量配備のための低価格・それなりの性能の戦闘機
の
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機、
1機155億円のロッキード・マーティン F-22Aラプター戦闘機
より
ロッキード・マーティン F-35AライトニングⅡ戦闘機
は
大幅に安くなる計画
である。
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