第4章 日本の危機
第2節 日本の危機 中国
2000年代 1
中国
と
日本
の
直接的懸案事項
は
尖閣諸島の防衛問題
である。
尖閣諸島
は
明治政府による先占の実効性
により
我が国固有の領土
である。
中国
は、
日本の第二次世界大戦敗戦後
には
尖閣諸島の領有権
を
主張しておらず、
中国
は
1968年
の
国連アジア極東経済委員会(ECAFE)
による
尖閣諸島
における
石油埋蔵の可能性が報告された
直後
の
1970年
から
領有権を主張し始めた。
中国
は
1992年
に
領海法
を
制定し、
その
中国領海法
では
尖閣諸島、
南沙諸島、
西沙諸島、
中沙諸島
を
中国の領土であると主張している。
中国
は
これらの島々
は
日本、
ベトナム、
フィリピン
などに
不当に占拠されている
として、
武力による奪還
も
明記されている。
1978年
には
中国政府の扇動
により
尖閣諸島
に
中国船籍の漁船大集団
が
派遣された。
1995年
から
1996年
には
中国人民解放軍
の
情報収集船
と
海洋調査船
が
尖閣諸島や南西諸島
付近
の
日本領海
と
日本の排他的経済水域
で
海洋調査、
そしてその後
も
継続的
に
中国海洋調査船や中国人民解放軍海軍艦船
を
尖閣諸島付近、
南西諸島付近
の
日本領海
および
日本領海ぎりぎりのところ
まで
接近させ、
調査活動、
威力偵察
を
おこなっている。
1996年9月
には
尖閣諸島近辺56kmの海域
で
中国人民解放軍海軍東海艦隊、
中国人民解放軍空軍南京軍区人民解放軍空軍
が
参加した
尖閣諸島奪取訓練
を
実施している。
駆逐艦2隻、
フリゲート2隻、
スホーイSu-27戦闘機
が
参加する本格的なものだった。
尖閣諸島周辺
では
中国人民解放軍海軍
の
海洋調査船
「東調232」、
「大地」、
「海氷723」、
中国人民解放軍の影響下
にある
国家海洋局、国務院国土資源部
の
海洋調査船
「化学1号」、
「海洋4号」、
「奮闘4号」、
「奮闘7号」、
「中国海監18」、
「大洋1号」、
「東方紅2」、
「濱海511」
が
ソナー調査、
ソノブイ投下
など
潜水艦戦に必要
な
潮流調査、
海底地質調査、
海流温度調査
などの
軍事調査
を
おこなっている。
1995年4月
と
1995年5月
には
沖縄トラフ
で
中国国務院地質鉱山局
「向陽紅9号」
が
海洋調査した。
1995年12月
には
久米島と大正島にある
日本の排他的経済水域
で
「勘探3号」
が
日本の海上保安庁
の
制止を無視し
海洋調査
を
続けた。
1995年から1996年
にかけては
尖閣諸島周辺
で、
中国情報収集艦船
が
非常に多い回数
日本領海
を
侵犯した。
1997年
には
中国国務院国土資源部
の
海洋調査船「奮闘7号」
が
大正島、
尖閣諸島
の
日本領海を侵犯
しながら
海洋調査をおこなった。
1998年
には
宮古海峡
で
中国の国家海洋局
「海洋13号」
が
ソナーを使用した調査をおこなっている。
2000年5月
には
中国人民解放軍海軍
ヤンビン級情報収集兼砕氷艦「海氷723」
が
対馬海峡
において
複数回の往復航行、ジグザグ航行
を
実施、
さらに津軽海峡においても
複数回の往復航行、
ジグザグ航行、
アンテナの回転、
ソナーの投下、
ソノブイの投下
を
実施、
その後、
房総半島沖、
紀伊半島沖
の
日本領海すれすれの場所
において
アンテナを回転させるなどの行動をとった。
また、
2000年7月
には、
同じく
中国人民解放軍海軍ヤンビン級情報収集兼砕氷艦「海氷723」
が
愛知県沖の日本領海すれすれのところ
で
情報収集活動をおこなった後、
大隈海峡
において
情報収集活動をおこないながら通過していった。
2004年11月10日
には
中国人民解放軍海軍
の
漢級攻撃型原子力潜水艦
が
日本の領海
を
侵犯した。
2004年4月23日、
中国
は
沖ノ鳥島を「岩」と主張
し
日本の領土、領海、領空、日本の排他的経済水域
を
認めない
と
表明する。
2008年11月8日
と
2010年3月、
2010年4月
には
中国人民解放軍の艦隊
が
沖縄と宮古島の間を抜け
太平洋に進出した。
2009年6月19日
から
中国人民解放軍海軍
は
沖ノ鳥島から260km付近
で
軍事演習する
など、
中国は太平洋の覇権を表明し始めた。
日本政府
が
2012年9月11日に尖閣諸島を国有化してから
は、
9月14日
に
中国国家海洋局
の
監視船6隻
が
領海侵犯し、
9月18日、9月19日
には
漁業監視船、海洋監視船16隻
が
領海侵犯した。
2013年9月10日
までに
63日、
216隻が領海侵犯し、
接続水域
には
1051隻が侵入した。
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