
































妖しい傷あとの美女
江戸川乱歩
の
陰獣
天知茂
佳那晃子
藤吉久美子
小野田真之
親王塚貴子
北町嘉郎
星野晶子
堀之紀
鶴祥代
羽生昭彦
中條郷子
増田再起
清水貴子
安岡侑美
俵一
角田美和
堀井正人
野村昇司
水上瞳
賀来晴之
石川亜美
早乙女宏美
近藤玲子水中バレエ団
中尾彬
根上淳
荒井注
プロデューサー
塙淳一
佐々木孟
原作
江戸川乱歩
脚本
池田雄一
音楽
鏑木創
撮影
坂本典隆
現像
東京現像所
助監督
山田良美
プロデューサー補
大井明人
制作主任
大川修
衣装協力
紳士服のコナカ
やまと
JAN-MELL
CC STARTING OVER
協力
箱根小涌園
木村土木
池田二十世紀美術館
伊東市
伊東観光協会
監督
永野靖忠
制作
テレビ朝日
松竹株式会社
提供
TOSHIBA
明日をつくる技術の東芝
大鵬薬品
ジャパンライフ
オッペン化粧品
大塚製薬
mazDa
ブルボン
P&G
フジサワ
アース製薬
箱根小涌園ホテルの屋内プールではアクアティックバレエのアトラクションがあった。
小山田商会の小山田六郎はアクアティックバレエをする娘・小山田洋子を外国人顧客に見せ商談を進めていた。
小山田洋子は水中で1分間、息を止め演技をする。
小山田洋子の体は水中に沈んだままである。
小山田洋子は死んでいた。
警察は小山田洋子の死は心臓麻痺とした。
雑誌・週刊ミステリーに掲載中の大江春彦の作品「妖しい傷あとの美女」では小山田洋子の実名で小山田洋子の死が書かれていた。
大江春彦は「妖しい傷あとの美女」で、プールの底の注水口の金属部分に銅線を接続し、スイッチの開閉によって電流を流し、1分以上息を止めているアクアティックバレエの演者・小山田洋子はわずかな電流でも心臓麻痺を起こし死に至らしめることが可能、と書いている。
大江春彦は、警察は無能で小山田洋子の死をただの心臓麻痺と判断すると書いた。
「殺しは華麗な方がいい。美しい女が美しい姿で殺される。それが殺人の美学というものだ。だからこそ水着姿の若い女を第一のいけにえにした。」と書く大江春彦。
やはり箱根小涌園ホテルの屋内プールの注水口の金属部分には細工がしてあり銅線が機械室までつながっておりスイッチで電流のオンオフが可能になっていた。
明智小五郎は池田二十世紀美術館にいた。
明智小五郎のあとをついてくる女がいる。
女は小山田静子だった。
小山田静子の首には傷があった。
小山田静子は小山田六郎の後妻で、小山田洋子は小山田六郎の先妻の娘だった。
大江春彦の小説「妖しい傷あとの美女」では小山田静子の殺人未遂についても書かれていた。
大江春彦の小説「妖しい傷あとの美女」では「小山田静子が藍色の着物で茶をたてていたところ小山田静子は意識を失う。小山田静子は抹茶に混ぜられた青酸化合物を吸い込んでいた。」と書かれている。
小山田静子は全く同じことが起こったと言う。
小山田六郎の元に週刊ミステリーが送られており、小山田静子の殺人未遂と小山田洋子の殺人が書かれた「妖しい傷あとの美女」に小山田六郎は激怒、質の悪いいたずらと思っていた。
明智小五郎は週刊ミステリー編集部へ赴く。
週刊ミステリー編集部・編集の飯田に大江春彦について聞く。
大江春彦は極端な人嫌いと編集の飯田は言う。
編集の飯田が愛車のマツダ・カペラに乗って地下駐車場に行くと、大江春彦夫婦が車でやって来る。
大江夫人が原稿を編集の飯田に渡す。
編集の飯田は車の後部座席に座る大江春彦に挨拶しようとすると大江夫人は「主人は人嫌いなんです!余計な事しないでください!」と激怒した。
大江春彦は新人賞を獲っていた。
SMプレイに興じる男女を屋根裏の穴から覗くという内容の小説だった。
「洋館の天井裏に這いながら侵入、潜み、穴からSMプレイを覗く」と書いてある。
挿絵も大江春彦が描き、リアルである。
週刊ミステリー最新号の「妖しい傷あとの美女」では「由美子が生まれたままの姿で殺される」と書かれていた。
明智小五郎は小林少年と文代に小山田六郎と関係のある由美子という名前の女を探させる。
小林少年と文代は小山田商会社長秘書が後藤由美子であると突き止める。
明智小五郎は愛車マツダ・ルーチェで後藤由美子のマンションへ急ぐ。
後藤由美子のマンション下にはマツダ・ルーチェ覆面パトカーとマツダ・ルーチェ白黒パトカーが停まっている。
小山田商会の社長秘書、後藤由美子が風呂場で全裸で殺されていた。
後藤由美子の背中には鞭で打たれたいくつもの傷あとがあった。
小山田静子が明智小五郎を家に呼ぶ。
小山田六郎は関西出張で不在、怖いと言う。
小山田静子は寝室に誰かが潜んでいると言う。
寝室では時計の音がする。
寝室には時計が無い。
天井裏から時計の音と人間が這う音がすると小山田静子が言う。
明智小五郎が寝室の天井を調べると誰かが出入りした痕跡があった。
そこには大江春彦の新人賞受賞記念の時計があった。
大江春彦は鞭で打たれミミズ腫れができても鞭打たれ続ける女を「妖しい傷あとの美女」で書いている。
大江春彦はその女にすべてを捧げると書いている。
大江春彦は女に裏切られたと書く。
週刊ミステリー編集の飯田から電話が入る。
飯田は原稿を大江春彦の妻が持ってくると言う。
飯田は大江春彦の話が聞きたいと大江春彦の妻に言う。
大江春彦の妻は警察がいなければ受諾すると言った。
明智小五郎は大江春彦との接触を計画する。
明智小五郎は編集長として大江春彦に会うことにする。
しかし警察の介入を大江春彦の妻に見破られる。
編集長ではなく明智小五郎ということも知られていた。
大江春彦の妻は逃走する。
大江春彦は「妖しい傷あとの美女」にハゲ頭の男が車で轢き殺されると書く。
小山田六郎は新宿歌舞伎町で車に轢かれて死ぬ。
小山田六郎はカツラだった。
明智小五郎は小山田六郎の知り合いが新宿歌舞伎町にいるとして調査する。
小山田六郎は大人のおもちゃ屋の平田と知り合いだった。
小山田六郎は平田の大人のおもちゃ屋の常連だった。
陰気な平田、不器用そうな平田。
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