日本の国家安全保障2000年代
マス・メディアにおける論議
読売新聞 2008年の主張 3
2008年6月19日
朝刊の社説、
「日中ガス田合意『戦略的互恵』へ第一歩だ」
に
おいて、
「海洋国家日本として、主権と権益を守る体制を一層強化していかなければならない」
と日中合意を評価しながらも、
一定の注意を促している。
日本
と
中国
の
直接的懸案事項
は
尖閣諸島の防衛問題である。
尖閣諸島
は
明治政府による
先占の実効性により
我が国固有の領土
である。
中国
は、
日本の第二次世界大戦敗戦後
には
尖閣諸島
の
領有権を主張しておらず、
中国
は
1968年
の
国連アジア極東経済委員会(ECAFE)
が
尖閣諸島における
石油埋蔵の可能性
を
報告した直後の1970年
から
領有権を主張し始めた。
中国
は
1992年
に
領海法
を
制定し、
その中国領海法
では
尖閣諸島、
南沙諸島、
西沙諸島、
中沙諸島
を
中国の領土である
と
主張している。
これらの島々
は
日本、ベトナム、フィリピン
などに
不当に占拠されている
として、
武力による奪還
も
明記されている。
1978年、
中国政府の扇動
により
尖閣諸島
に
中国船籍の漁船大集団
を
派遣した。
金丸信・防衛庁長官
は
「自衛隊はすぐ鉄砲を撃ちたがる。」
と
言い、
自衛隊による対処に反対、
中国船籍の漁船大集団
は
尖閣諸島に跋扈し続けた。
1995年から1996年
には
中国人民解放軍
の
情報収集船
と
海洋調査船
が
尖閣諸島付近
や
南西諸島付近の日本領海
と
日本の排他的経済水域
で
海洋調査、
そして
その後も継続的
に
海洋調査船や海軍艦船
を
尖閣諸島付近、
南西諸島付近の日本領海
および
日本領海ぎりぎりのところ
まで
接近させ、
調査活動、
威力偵察
を
おこなっている。
1996年9月
には
尖閣諸島近辺56kmの海域
で
中国人民解放軍海軍
東海艦隊、
中国人民解放軍空軍
南京軍区
人民解放軍空軍
が
参加する
尖閣諸島
奪取訓練
を
実施している。
駆逐艦2隻、
フリゲート2隻、
スホーイSu-27戦闘機
が
参加する
本格的なものだった。
尖閣諸島周辺
では
中国人民解放軍海軍
の
海洋調査船
「東調232」、
「大地」、
「海氷723」、
中国人民解放軍の影響下にある
国家海洋局、国務院国土資源部
の
海洋調査船
「化学1号」、
「海洋4号」、
「奮闘4号」、
「奮闘7号」、
「中国海監18」、
「大洋1号」、
「東方紅2」、
「濱海511」
が
ソナー調査、
ソノブイ投下
など
潜水艦戦に必要
な
潮流調査、
海底地質調査、
海流温度調査
などの
軍事調査
を
おこなっている。
1995年4月と1995年5月
には
沖縄トラフ
で
中国国務院地質鉱山局「向陽紅9号」
が
海洋調査した。
1995年12月
には
久米島と大正島
にある
日本の排他的経済水域
で
「勘探3号」
が
日本の海上保安庁の制止
を
無視し
海洋調査を続けた。
1995年から1996年にかけて
は
尖閣諸島周辺
で、
中国情報収集艦船
が
非常に多い回数、
日本領海を侵犯した。
1997年
には
中国国務院国土資源部の海洋調査船「奮闘7号」
が
大正島付近、
尖閣諸島付近
の
日本領海を侵犯しながら
海洋調査をおこなった。
1998年
には
宮古海峡
で
国家海洋局「海洋13号」
が
ソナーを使用した調査をおこなっている。
2000年5月
には
中国人民解放軍海軍
ヤンビン級情報収集兼砕氷艦「海氷723」
が
対馬海峡において
複数回の往復航行、
ジグザグ航行
を
実施、
さらに
津軽海峡
に
おいても
複数回の往復航行、
ジグザグ航行、
アンテナの回転、
ソナーの投下、
ソノブイの投下
を
実施、
その後、
房総半島、
紀伊半島沖
の
日本領海すれすれの場所
に
おいて
アンテナを回転させるなどの行動をとった。
また、
2000年7月
には、
同じく中国人民解放軍海軍ヤンビン級情報収集兼砕氷艦「海氷723」
が
愛知県沖日本領海すれすれのところ
で
情報収集活動をおこなった後、
大隈海峡
に
おいて情報収集活動をおこないながら
通過していった。
2004年11月10日
には
中国人民解放軍海軍
の
漢級攻撃型原子力潜水艦
が
日本の領海を侵犯した。
2004年4月23日、
中国
は
沖ノ鳥島
を
「岩」と主張し
日本の領土、領海、領空、日本の排他的経済水域を認めない
と
表明する。
中国
は
日中中間線
の
中国側
から
斜め掘削
で
日本の石油
を
盗掘した。
2008年11月8日
と
2010年3月、
2010年4月
には
中国艦隊
が
沖縄と宮古島の間を抜け
太平洋に進出した。
2009年6月19日
から
中国人民解放軍海軍
は
沖ノ鳥島から260km付近
で
軍事演習するなど、
中国
は
太平洋の覇権
を
表明し始めた。
日本政府
が
2012年9月11日
に
尖閣諸島を国有化してからは、
9月14日
に
中国国家海洋局の監視船6隻
が
領海侵犯し、
18日、19日
には
漁業監視船、海洋監視船16隻
が
領海侵犯した。
2013年9月10日までに63日、
216隻
が
領海侵犯し、
接続水域
には
1051隻が侵入した。
中国
は
日本の排他的経済水域での海洋調査活動
や、
南西諸島、琉球諸島周辺での海洋調査活動
など、
日本の経済的な権益に対しての侵害、
日本の国防に対しての脅威となるよう
な
調査活動を続けている。
経済発展し、シー・レーンの確保が必要となった中国にとって日本列島は天然の要塞で、日本を籠絡させることが国家安全保障、経済安全保障にとって重要になっている。
中国政府
は
大陸棚
を、
大陸の延長部であるとする「自然延長論」を根拠
に、
東シナ海
を
中国の海と認識している。
日本などがとる「中間線論」
と
折り合う気はないようである。
中国
は
一方で
南シナ海
では
「中間線論」をとり、
東南アジア諸国の大陸棚
を
侵食している。
エネルギー輸入国、通商国家となった中国
は、
シー・レーン防衛の必要が出てきたことから、
外洋海軍(ブルー・ウォーター・ネイヴィー)建設がはじまり、
日本列島も中国の外洋海軍の活動域・防衛ラインに入る。
楽観的な
読売新聞。


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